赤ワインが体にいい理由——科学が証明した健康効果と適切な飲み方
共有
「ワインって体に悪いんでしょ?」
そう思っている方、ちょっと待ってください。科学はまったく逆のことを言っているんです。
ソムリエとして17年間、年間1000本以上のワインと向き合ってきた僕が、赤ワインと健康の関係を正直に解説します。
フレンチパラドックスとは?

フランス人は脂肪分の多い食事を好む傾向があるにもかかわらず、心臓病が比較的少ないとされています——。
この謎は「フレンチパラドックス」と呼ばれ、1990年代から世界中の研究者が注目してきました。脂肪分の多い食事を摂りながらも心臓疾患のリスクが低いフランス人の食生活を調べたところ、毎日の食事に赤ワインが欠かせないという共通点が浮かび上がってきたのです。
その鍵として注目されたのが、赤ワインに豊富に含まれる「ポリフェノール」という成分です。
なぜ赤ワインにポリフェノールが多いのか

白ワインではなく、赤ワインが注目される理由は醸造の方法にあります。
赤ワインはブドウを果皮ごと一緒に漬け込んで発酵させます。ポリフェノールのほとんどはブドウの果皮や種に含まれているため、果汁だけを使って発酵させる白ワインと比べて、数倍の量が抽出されるのです。
ポリフェノールの中でも特に注目されているのが「レスベラトロール」。ブドウの果皮に多く含まれる抗酸化成分で、複数の研究でその働きが報告されています。
研究が示していること
- 複数の研究で、適量の赤ワイン摂取が心血管疾患のリスクを下げる可能性が示されています
- 2016年の『Science』誌に掲載された研究では、ワインが腸内細菌叢の多様性に貢献する可能性が報告されています
ただし、これらはあくまで「可能性」の話。過剰な期待は禁物ですが、適量であれば健康的な食生活の一部として楽しめるという研究結果が積み重なっているのは事実です。
世界の長寿地域「ブルーゾーン」とワイン
世界には「ブルーゾーン」と呼ばれる長寿地域が存在します。その一つが、イタリアのサルデーニャ島。
サルデーニャ島は100歳以上の人口比率が世界トップクラスで知られており、世界中の疫学者や栄養学者が調査に訪れています。この島の人たちの食生活を調べると、共通しているのが毎日の食事にワインを欠かさないという文化。もちろんワインだけが長寿の理由ではありませんが、地中海式の食生活とワインの組み合わせが注目されています。
大切なのは「適量」という概念
ここまで読んで「じゃあ毎日たくさん飲めばいいんだ!」と思った方、それは大きな誤解です。
研究で示されている効果はすべて「適量」に限った話。飲酒量と健康リスクの関係はJ字型またはU字型のカーブを描くことが知られており、適量では恩恵があっても、飲みすぎると逆にリスクが上昇します。
研究での適量の目安
- 1日グラス1〜2杯(120〜150ml程度)
これを守れば、食事と一緒に赤ワインを楽しむことは、健康的なライフスタイルの一部になり得ます。
ソムリエが考える「最良の飲み方」
17年間ソムリエとして活動してきた僕が思う、一番体にも心にもいいワインの飲み方はシンプルです。
良いワインを、適量、食事と一緒に。
これだけです。数字や成分に縛られすぎず、食卓での会話や料理との調和を楽しむ——それがワインの本来の姿だと思っています。
Vino dell'Amicoでは、僕が年間1000本以上試飲して厳選した、食卓に寄り添うイタリアワインを取り扱っています。ぜひ一度チェックしてみてください。
Vino dell'Amico おすすめ
赤ワインだけで組んだ おまかせセット
「おすすめの赤ワインだけで揃えたい」というご要望にお応えして、
16,000円のおまかせセットを赤ワイン専用でお届けすることも可能です。
銘柄・産地・品種はすべてソムリエ藤本におまかせ。
その時期に一番おすすめの赤ワインをセレクトしてお届けします。